活動

伝統工芸の国・筑後 第五号

「伝統工芸の国・筑後」第五号をお届けします。

和紙と藍に魅せられて―筑後の伝統工芸―

 文学部30周年の記念出版として,文化財保存研究部会のプロジェクトに関わった方々の生の声をエッセイとして集めた『和紙と藍に魅せられて-筑後の伝統工芸-』が出来上がりました。7月には一般販売の2刷りができる予定です。
 第1章 ストーリーの始まり
 第2章 ストーリーはひろがる
 第3章 ストーリーは未来へ

伝統工芸の国・筑後 第四号

「伝統工芸の国・筑後」第四号をお届けします。

 前号から三回にわけて、筑後産の真竹(まだけ)を用いて「日本製」の籃胎漆器(らんたいしっき)を作り続ける井上正道氏(井上らんたい漆器〈久留米市小頭町〉代表取締役)と、狩野啓子(久留米大学文学部特任教授)の対談「井上正道氏(籃胎漆器塗師)の話を聴く」(令和4年2月24日、井上らんたい漆器店頭にて)を掲載しています。

 明治二十年(1887)前後、久留米に誕生した籃胎漆器は、明治末から昭和初年にかけて、ヨーロッパやアジア諸国に輸出するほど盛んに作られていました。戦後いつしか、人件費の安さから中華人民共和国で作られるようになり、井上氏の工房のように久留米の地で作った籃胎漆器は非常に希少です。しかし現在、その技術の継承という大きな問題に直面しています。

 今号は井上氏に、戦後の籃胎漆器生産の状況、日本(筑後)製籃胎漆器にこだわるに至った理由などをうかがいました。中華人民共和国からの輸入品があふれるなか、日本(筑後)製の籃胎漆器がいかにして残ることになったのか。その経緯をありのままにお話しくださいました。

日本製籃胎漆器
井上らんたい漆器
福岡県久留米市小頭町6-23
0942-39-5454

https://inouerantai.jp

伝統工芸の国・筑後 第三号

「伝統工芸の国・筑後」第三号をお届けします。

 今号から三回にわけて、筑後産の真竹(まだけ)を用いて「日本製」の籃胎漆器(らんたいしっき)を作り続ける井上正道氏(井上らんたい漆器〈久留米市小頭町〉代表取締役)と、狩野啓子(久留米大学文学部特任教授)の対談「井上正道氏(籃胎漆器塗師)の話を聴く」(令和4年2月24日、井上らんたい漆器店頭にて)を掲載します。

 明治二十年(1887)前後、久留米に誕生した籃胎漆器は、明治末から昭和初年にかけて、ヨーロッパやアジア諸国に輸出するほど盛んに作られていました。戦後いつしか、人件費の安さから中華人民共和国で作られるようになり、井上氏の工房のように久留米の地で作った籃胎漆器は非常に希少です。しかし現在、その技術の継承という大きな問題に直面しています。

 今号は、井上氏に旧久留米藩主有馬頼咸(よりしげ)の出資で設立された殖産組織「赤松社」のことなど、籃胎漆器全盛期の逸話の数々をうかがいました。確かな技術がさえる日本(筑後)製の漆器の数々を拝見したうえに、ともすれば書き残されないような歴史のひとコマを記録できたことは大きな喜びでした。

伝統工芸の国・筑後 第二号

「伝統工芸の国・筑後」第二号をお届けします。

 今号は、大庭卓也(日本近世文学専攻・本学国際文化学科教授)氏の「柳宗悦と筑後の手仕事(一)」を掲載しています。『手仕事の日本』(昭和二十三年刊)は、柳宗悦(1889‐1961  大正から昭和にかけての美術評論家。「民芸運動」の提唱者)が多年にわたる実地踏査をもとに戦前の日本各地に残っていた手仕事(工芸)の魅力を若者たちへ向けて紹介した本で、現在でも広く読まれています。筑後地方の手仕事として本書に採録されているのは、どのようなものか。また宗悦はそれらといかに接し、どのような点に魅力を感じていたのか。それら手仕事の現在はどうなっているのか。宗悦と筑後地方の焼物(二川焼、赤坂焼)についてさまざまな視点から述べたエッセイです。

伝統工芸の国・筑後 第一号

 久留米大学では,文化財保存科学研究部会を中心に,これまで筑後の伝統工芸の高度な技術を見つめなおし,国の内外へ紹介する活動をしてきました。
 本パンフレットは,そうした取り組みや,その過程で得たさまざまな知見を小文にまとめ,広く読んでいただこうとするものです。

松枝哲哉さんを偲ぶ

久留米大学や久留米大学文学部、比較文化研究所文化財保存科学研究部会などの活動にご尽力いただいていた、久留米絣作家の松枝哲哉さんが2020年7月、食道がんのため64歳でご逝去されました。文学部の主催で2020年10月26日に座談会「松枝哲哉さんを偲ぶ」を開催し、参加者それぞれの松枝さんとの関わりや思い出を語り合いながら松枝さんを偲びました。

 00:00 【オープニング】座談会参加者紹介
 04:52 【第1部】着用作品の紹介
 22:07 【第2部】松枝絣の解説
 29:23 【第3部】哲哉氏との出会い
 50:35 【第4部】松枝夫妻のめぐり逢い
 65:31 【第5部】久留米大学と松枝夫妻

イタリア事業

 本研究部会は国際交流基金の助成を受け「久留米大学 文化財保存科学研究部会(日本文化紹介:筑後伝統工芸)イタリア レクチャー・デモンストレーション・ワークショップ」と題する事業を、2018年5月にローマとフィレンツェで開催しました。

2018年5月イタリア事業報告書

表紙

ご挨拶

団員リスト

目次

本文

参考資料

裏表紙

 

 

 

クララ・藍菌研究

 文化的な価値のある紙資料に大きな被害をもたらすものに昆虫類がある。文化財保存に燻蒸殺虫処理が難しくなった現在、それに代わる方法が求められている。そこで、毒性のある化学薬剤を使用する燻蒸等の方法ではなく、害虫が忌避する成分を保有する植物を利用して、クララ紙や藍染布の顕著な防虫効果を確かめている。


保存布と保存箱

 久留米市在住の藍染織の専門家である松枝哲哉氏に依頼し、藍染めとウコン染めの保存布を製作した。八女市在住の松延新治氏に依頼し、桐と楠製の保存箱を製作した。


クララ染木糸

八女手漉き和紙研究

 平成20年度から23年度にわたって、八女和紙の調査と撮影を継続してきた。
 八女手漉き和紙製作者の協力により、八女和紙に関する2本の作品が完成した。


『匠の記録』
(八女手漉き和紙の長老の記録ビデオ)

『極薄和紙を漉く』
(八女の溝田俊和さんの挑戦)

クールジャパンの活動

平成25年度 経済産業省『クールジャパンの芽の発掘・連携促進事業(プロデューサー人材等派遣事業)』日本の伝統技術で文化財保存修復用品を創る。
重要無形文化財に認定され、高い技術を維持し芸術性の高い久留米絣と、歴史的作品などの文化財の修復にも供される八女の手漉き和紙について、これまでの輸出により培われた欧米とのネットワークを活用し、日本の優れた伝統工芸品として国外に販路を展開した。

専門家の招聘(筑後の藍と和紙公開講座全3回)

  • 藍をめぐって 2013年12月9日
  • 筑後の和紙を世界に発信する 2013年1月13日
  • 筑後の伝統工芸を世界に広めるために 2014年2月1日

平成26 年2月:ローマ・ミラノの視察等の実態調査
平成28 年3月:文化財保存科学研究のためのイタリア研修団

九州国立博物館との連携

  • 合同研究会
  • 東アジア紙シンポジウム(第2・3・4回)に参加
  • 総合的病害虫管理(IPM:Integrated Pest Management)活動に協力(研修の講師)
  • 文化財と防災に協力
  • 久留米大学公開講座に組み込み市民向け啓発活動(2016年度まで)

Contact

〒839-8502
福岡県久留米市御井町1635

お問い合わせはこちら
PAGE TOP